素敵な絵本(古本)と出会いました。
SYLVESTER, The Mouse with the Musical Ear.
by Adelaide Holl Illustrated by N.M.Bodecker
シルベスターという名の音を愛する野ネズミのお話です。都市開発で自然豊かなすみかを奪われ街に出て、新たな出会いを得て音楽とともに旅をするというストーリー。自然の奏でる音の美しさ・シルベスターの行動の愛らしさがぐっとくるテキストと美しいイラストレーション。
1961年に最初に出版されたお話のようです。
今でも改版を重ねているスタンダード絵本みたい。
私の手元にあるのは1971年刊 英国で子供の教材シリーズとして出版されたもの。
絵本編集者の方に見ていただいたところ、日本ではまだ翻訳出版されていないとか。お話も絵も素晴らしいのにもったいない。
どなたか翻訳されてどこかに売り込んでみてはいかがでしょう?
musical ear 、絵本として訳すとするとどんな言葉がふさわしいでしょうね?直訳だと「みみのよいねずみさん」とかかな〜(‥平凡 あー翻訳家にはなれない)。
石井桃子先生や瀬田貞二先生だったら、なんと訳されたかな。
*現在、日本で出版されていない本なので表紙と中の画像を少しだけ投稿します。(著作権OKですよね?)
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以下あらすじ:
自然に恵まれた牧草地に住み
日々、その自然が奏でる美しい音色を愛し暮らしていたシルベスターですが、そこに高速道路ができ都市開発され、
町ネズミになってしまったシルベスター。
耳のよい彼にとって都会の騒音は耐えられるものではありません。とぼとぼ歩いていると美しい音が聞こえてきます。
見るとそこは美しい音がつまった場所が。まさにmusical earをもったねずみにぴったり!(そこは楽器屋さん)
シルベスターはその中に自分の家を見つけました。
ワイヤー付きの小さなドアがあって、そこを出たり入ったりするとポロンポロンと可愛らしい音がするのが気に入りました。(それはギター)
昼間は寝て夜になるとそのドアを出入りして音楽を奏でました。
・・・夜、店先を通る人たちは誰が演奏しているのだろう?と店主に問い合わせました。店主は不思議に思い夜見張っていましたが、音は聴こえても暗くてシルベスターに気がつかず、自分で音を出す魔法のギターだ!と勘違い。お客さんたちは夜になるとその音楽を聴きに集まりましたが買う人は誰もいません。
そこに一人のカウボーイが。
歌うのが大好きな彼はその魔法のギターの噂を聞きつけてわざわざ遠く西からやってきたのです。
魔法のギターを手にいれたカウボーイは夜、シルベスターに気づきます。「魔法のギターじゃない、魔法のねずみだ!」
そうして二人は一緒に音楽をプレイしながら旅に出ます。